科目コード 科      目      名  
2387  応用数学: Applied Mathematics  
教 員 名 吉川周二: YOSHIKAWA Shuji  
学年 単位・時間 科目区分 授業形態 学修単位
4B 1 : 100分 必修 講義・前期
授業概要 本講義では,3年次までの既習単元の内容の理解を深め,今後の数理,情報,経営分野への応用という視点からより発展的な内容まで学習する.発展内容としては偏微分と重積分をより深く学び,この微分方程式・数値計算・統計学への応用を学習する.これらは社会・経済現象を解析していく上で必須の単元である.内容の理解・計算力の向上のため演習および小テストを中心に講義を進める.  
 
 
 
 
 
到 達 目 標 評 価 方 法  
(1) 累次積分と変数変換公式を利用した重積分の計算ができる.
(2) Taylor展開の計算ができる.
(3) 変数分離形の微分方程式を解くことができる.
(4) 正規分布の確率密度関数の積分が計算できる.
評価方法は、@中間試験、A期末試験、B小テストで評価する。評価配分は、@25%、A25%、B50%とする。  
 
 
 
 
 
学習・教育目標 (E)@ JABEE基準1(1) (c)
授      業      計      画 項    目 内      容  
  微分法の復習 導関数の定義,基本的な関数の導関数,多項式の微分,指数・対数関数の微分,三角関数の微分を復習する.
第1
 
  様々な微分法 積の微分,商の微分,合成関数の微分について復習する.また偏微分とその必要性について解説する.
第2
 
  線形代数の復習 線形変換と行列の関係について学ぶ.また行列の演算について復習する.
第3
 
  行列式と逆行列 行列式の逆行列について復習および再考をする.
第4
 
  積分法の復習 多項式の積分,分数関数の積分,指数・対数関数の積分,三角関数の積分.
第5
 
  様々な積分 置換積分,部分積分,分数関数の積分,部分分数分解について復習をする.また広義積分について解説する.
第6
 
  定積分と面積 定積分の計算.曲線で囲まれた部分の面積.確率分布と確率の視点から見た定積分と面積.
第7
 
  中間まとめ ここまでのまとめを行う.
第8
 
  重積分の導入 重積分の導入.体積との関係.累次積分の計算.
第9
 
  累次積分 累次積分の計算.重積分における広義積分.
第10
 
  重積分における変数変換 2重積分の変数変換,ヤコビ行列式.2次元正規分布とその積分法.
第11
 
  応用1:Taylor展開とその数値計算への応用 基本的な関数のTaylor展開を計算し,数値計算への応用について説明する.
第12
 
  応用2:微分方程式 微分方程式について説明し,最も基本的な解法である変数分離法について解説する.
第13
 
  応用3:統計学の基礎,確率分布と積分 統計学の基本的な事項を説明し,正規分布の確率密度関数の積分について解説する.
第14
 
  まとめ 全体の学習事項のまとめを行う。また授業評価アンケートを行う。
第15
 
関連科目 解析II  
教 科 書 微分積分I,II (大日本図書),線形代数(大日本図書)  
参 考 書 高専の数学2,3 (森北出版)  
授業評価・理解度 最終回に授業評価アンケートを行う。  
副担当教員    
備  考