科目コード 科      目      名  
8325 応用情報工学 :Applied Information Engineering  
教 員 名   藤本 勉 :Tsutomu Fujimoto  
学年 単位・時間 科目区分 授業形態
2P 2・100分 選択 講義・前期
授業概要   情報工学の応用として,衛星リモートセンシング画像のディジタル解析上の諸要素について主要テーマをとり上げて最新の研究成果を解説し,併せて画質評価上の問題と応用を新しい手法も含めて講義する.  処理に関して,基本理論,実際の回路構成,応用装置を中心に解説し,歴史的背景から基本技術,さらに応用分野に至るまで多くの図形と実例で解説する.さらに画像情報の解析,画像品質,画像の記録・印刷,処理と合成,画像の符号化等を体系的に解説する.  
 
 
 
 
 
到 達 目 標 評 価 方 法  
@画質評価上の問題と応用を新しい手法も含めて理解できる.
A処理に関して,基本理論,実際の回路構成,歴史的背景から基本技術を理解できる.
Bさらに画像情報の解析,画像品質,画像の記録・印刷,処理と合成,画像の符号化等を習得できる.
@期末試験(70%)、およびA演習・レポート(30%)によって評価する  
 
 
 
 
 
学習・教育目標 (E)A JABEE基準1(1)   (d)−(2)−a)
授      業      計      画 項    目 内      容  
  リモートセンシングの基礎 リモートセンシングの概念、電磁波の性質、物質と電磁波の相互作用、電磁波の波長帯域、波長帯域によるリモートセンシングの種類、放射量の定義
第1
 
  センサ 光学センサの特性、空間解像力、分光素子、分光フィルタ、分光計、光検知素子の種類と特性、オプティカルメカニカルスキャナ
第2
 
  マイクロ波リモートセンシング
マイクロ波センサ
マイクロ波リモートセンシングの原理、マイクロ波の減衰、マイクロ波放射、マイクロ波の表面散乱、マイクロ波の体積散乱、アンテナの種類、特性
第3
 
  プラットフォーム プラットフォームの種類、高度と大気の状態、プラットフォームの姿勢、姿勢計測センサ、衛星の軌道要素、衛星の軌道、リモートセンシング衛星
第4
 
  リモートセンシングで用いられるデータ ディジタルデータ、画像データ幾何学的特性、画像データ放射量特性、リモートセンシング画像データのフォーマット、補助データ、較正・検証用データ
第5
 
  人間による画像判読 リモートセンシングにおける情報抽出、画像の判読、立体視、判読要素、判読のキー(鍵)、判読図の作成 
第6
 
  コンピュータを用いた画像処理 リモートセンシングにおける画像処理、画像処理システム、画像入力装置、画像表示装置、画像出力装置
第7
 
  画像処理−補正(1) 放射量補正、大気補正、画像の幾何学的歪、幾何補正の手法
第8
 
  画像処理−補正(2) 幾何補正のための再配列・内挿手法、地図投影 
第9
 
  画像処理−変換(1) 画像強調と特徴抽出、濃度変換、ヒストグラム変換、画像間演算、主成分分析、空間フィルタリング、テクスチャ解析、画像相関
第10
 
  画像処理−変換(2) 画像のカラー表示、色の表現—混色系、色の表現—顕色系 
第11
 
  画像処理−分類(1) 分類の方法、分類クラスの母集団統計量の推定、クラスタリング、マルチレベルスライス
第12
 
  画像処理−分類(2) ディシジョンツリー法、最短距離分類法、最尤分類法、ファジイ理論の応用、エキスパートシステムを用いた分類
第13
 
  リモートセンシングの応用
地理情報システム
土地被覆分類、土地被覆変化の検出、世界植生図、水質の監視、水温分布の観測、積雪水量の推定、大気成分の観測、標高の計測、画像レーダインターフェロメトリ
第14
 
  まとめ 学習内容をまとめる
第15
 
関連科目 パターン計測工学、画像解析学  
教 科 書 日本リモートセンシング研究会編:図解リモートセンシング,日本測量協会  
参 考 書 リモートセンシング各種参考書  
授業評価・理解度 最終回に授業評価アンケートを行う。  
備  考