科目コード 科      目      名  
8203  量子力学:Quantum Mechanics  
教 員 名  仙波伸也:SENBA Shinya  
学年 単位・時間 科目区分 授業形態
1P 2・100分 選択 講義・後期
授業概要  近年の微細加工技術の進展によるデバイス寸法の微小化に伴い、その動作には当然量子現象が現れてくる。逆に量子現象を利用したデバイス(量子効果デバイス)の開発も進められている。これらの動作の正しい理解には量子力学の知識が必要である。本授業では、量子力学の基礎的知識を習得することを目的とする。  
 
 
 
 
 
到 達 目 標 評 価 方 法  
1)量子力学の必要性を理解することができる。
2)1次元ポテンシャル中の粒子の状態を
解析し、理解することができる。
3)量子効果を理解することができる。
期末試験(70%)、レポート(30%)  
 
 
 
 
 
学習・教育目標 (E)A JABEE基準1(1) (d)−(2)−a)
授      業      計      画 項    目 内      容  
  古典力学の限界 量子力学の誕生について説明する。
第1
 
  量子力学の基礎@ 波動の基本的性質について説明する。
第2
 
  量子力学の基礎A シュレディンガー方程式と波動関数について説明する。
第3
 
  自由粒子 閉じ込められた1次元自由粒子の状態について説明する。
第4
 
  量子力学の基礎B 量子力学における物理量を示す固有値、期待値について説明する。
第5
 
  量子力学の基礎C 演算子の交換関係と物理量の観測との関係について説明する。
第6
 
  量子力学の基礎D エーレンフェストの定理、不確定性原理について説明する。
第7
 
  井戸型ポテンシャルと量子井戸@ 井戸型ポテンシャル内の粒子のエネルギー準位及び波動関数について説明する。
第8
 
  井戸型ポテンシャルと量子井戸A 半導体超格子における量子効果について説明する。
第9
 
  トンネル効果@ 階段型ポテンシャルにおける粒子の反射率・透過率について説明する。
第10
 
  トンネル効果A 山型ポテンシャルを透過する粒子(トンネル効果)について説明する。
第11
 
  トンネル効果B トンネル効果に関連する現象;電界放出について説明する。
第12
 
  水素原子模型@ 水素原子のシュレディンガー方程式と波動関数について説明する。
第13
 
  水素原子模型A 水素原子内の離散的な電子の状態について説明する。
第14
 
  まとめ 全体の学習事項のまとめを行う。また授業評価アンケートを行う。
第15
 
関連科目    
教 科 書 工学系のための量子力学(第2版)(上羽弘著/森北出版)   
参 考 書 量子力学(I)(II)(小出昭一郎著/裳華房)  
授業評価・理解度 最終回に授業評価アンケートを行う。  
副担当教員    
備  考