| 科目コード | 科 目 名 | |||||||||
| 3167 | 社会科学U:Social ScienceU | |||||||||
| 教 員 名 | 高橋正和:TAKAHASHI Masakazu | |||||||||
| 学年 | 単位・時間 | 科目区分 | 授業形態 | 学修単位 | ||||||
| 5ME | 1・100分 | 必修 | 講義・前期 | ○ | ||||||
| 授業概要 | 幕末・明治初期の外国人による日本観察記を広範かつ丁寧に取り上げて、多くの賞賛を得、和辻賞を獲得した著者会心の代表作を取り上げる。江戸期封建制という暗い歴史イメージがはびこる中、日本を訪れた外国人の目に映った子供や女性、また一般庶民の暮らしが、精彩あふれる活写によって生き生きとよみがえってきて、圧制と抑圧に苦しむ貧しい人々という強固な先入見を打ち破るであろう。この意味でこの著作は学問の醍醐味というものをも教えてくれる。失われた日本近代を再考する。 | |||||||||
| 到 達 目 標 | 評 価 方 法 | |||||||||
| 1.江戸幕政期と同時期ヨーロッパの資本主義との比較考察ができる。 2.封建制の意味を理解できる。 3.近代文明を世界史の流れの中でとらえることができる。 4.日本文化論あるいは日本人論を論ずることができる。 | 定期テスト70%、レポート30%で総合評価する。 | |||||||||
| 学習・教育目標 | (F)BC | JABEE基準1(1) | (a) | |||||||
| 授 業 計 画 | 回 | 項 目 | 内 容 | |||||||
| ある文明の幻影 | 近代文明に対する懐疑や批判を、失われた日本文明を対置して考察する。 | |||||||||
| 第1 | ||||||||||
| 陽気な人々 | 日本人の民俗学 | |||||||||
| 第2 | ||||||||||
| 簡素と豊かさ | ヨーロッパ初期工業化社会と対照的な日本社会 | |||||||||
| 第3 | ||||||||||
| 親和と礼節 | 下層社会の描写に見る徳川期の庶民の暮らし | |||||||||
| 第4 | ||||||||||
| 雑多と充溢 | イザベラ・バードの東北旅行記と田舎の暮らし | |||||||||
| 第5 | ||||||||||
| 労働と身体 | 近代賃労働以前の労働のあり方 | |||||||||
| 第6 | ||||||||||
| 中間まとめ | 中間のまとめを行う。 | |||||||||
| 第7 | ||||||||||
| 自由と身分 | 自由な村組織と名目としての徳川専制主義 | |||||||||
| 第8 | ||||||||||
| 裸体と性 | 混浴と裸体の習俗および性道徳 | |||||||||
| 第9 | ||||||||||
| 女の位相 | 日本女性の特有の美しさと自由な生き方 | |||||||||
| 第10 | ||||||||||
| 子供の楽園 | 子供への無条件の愛と礼儀作法 | |||||||||
| 第11 | ||||||||||
| 風景とコスモス | 田園風景と都市景観と自然の美しさ | |||||||||
| 第12 | ||||||||||
| 生類とコスモス | 動物愛護と処世 | |||||||||
| 第13 | ||||||||||
| 信仰と祭 | 寺社と宗教感情 | |||||||||
| 第14 | ||||||||||
| 全体のまとめ | 日本近代についての通説や常識を根底から見直し、問いなおすことの必要性を最後に考察する。 | |||||||||
| 第15 | ||||||||||
| 関連科目 | 日本史、倫理、法学 | |||||||||
| 教 科 書 | 「逝きし世の面影」渡辺京二(平凡社) | |||||||||
| 参 考 書 | ||||||||||
| 授業評価・理解度 | 最終回に授業評価アンケートを実施する。 | |||||||||
| 副担当教員 | ||||||||||
| 備 考 | ||||||||||