科目コード | 科 目 名 | 学年 | 単位・時間 | 科目区分 | 授業形態 | 学修単位 | |||||||||||||
3205 | 電子工学:Electronic Engineering | 3E | 2・90分 | 履修 | 講義・通年 | − | |||||||||||||
教 員 名 | 仙波伸也:SENBA Shinya | ||||||||||||||||||
授業概要 | 近年の高度情報化社会をもたらしたエレクトロニクスの目覚しい発展は、既存の半導体デバイスの機能の飛躍的な向上に加え、新しいデバイスの登場に負うところが大きい。本科目では半導体デバイス基礎となるpn接合の定量的な電圧−電流特性を学習し、また代表的な半導体デバイスであるトランジスタの構造と動作原理を定性的に理解し、その機能を応用できる力を養うことを目的とする。 | ||||||||||||||||||
到 達 目 標 | 評 価 方 法 | ||||||||||||||||||
1)エネルギー帯構造理解し、半導体中のキャリアの生成機構について説明でき る。 2)各バイアスにおけるpn接合のエネルギー帯構造を説明できる。 3)pn接合の電圧−電流特性を定量的に式を用いて説明できる。 4)バイポーラトランジスタ及びFETの動作原理を説明できる。 |
中間試験(40%)、期末試験(40%)、レポート(20%) | ||||||||||||||||||
学習・教育目標 | (C) | JABEE基準1(1) | |||||||||||||||||
授 業 計 画 | 回 | 項 目 | 内 容 | 授 業 計 画 | 回 | 項 目 | 内 容 | ||||||||||||
電子と結晶@ | 原子内の電子の状態及び電子配置について説明する。 | 半導体の電気伝導B | キャリヤの拡散及び拡散による電流について説明する。 | ||||||||||||||||
第1 | 第16 | ||||||||||||||||||
電子と結晶A | 原子の集合体である結晶及び結晶中での原子の結合について説明する。 | 半導体の電気伝導C | キャリヤ密度の時間変化を表すキャリヤ連続の式について説明する。 | ||||||||||||||||
第2 | 第17 | ||||||||||||||||||
電子と結晶B | 結晶の種類及び結晶面について説明する。 | pn接合とダイオード@ | pn接合および拡散電位について説明する。 エネルギーバンド図を用いて、pn接合の電圧ー電流特性を定性的に説明する。 | ||||||||||||||||
第3 | 第18 | ||||||||||||||||||
エネルギー帯と自由電子@ | 原子内の電子の運動エネルギーとポテンシャルエネルギーについて説明する。 | pn接合とダイオードA | pn接合の過剰少数キャリヤ密度について定量的に説明する。 | ||||||||||||||||
第4 | 第19 | ||||||||||||||||||
エネルギー帯と自由電子A | 原子が集合して結晶を構成した場合のエネルギー帯形成について説明する。 | pn接合とダイオードB | 過剰少数キャリヤの拡散により生ずる電流を定量的に説明する。 | ||||||||||||||||
第5 | 第20 | ||||||||||||||||||
エネルギー帯と自由電子B | 結晶のエネルギー帯構造と電気伝導性の関係について説明する。 | pn接合とダイオードC | pn接合を用いたダイオードの総合的な電圧−電流特性について説明する。 | ||||||||||||||||
第6 | 第21 | ||||||||||||||||||
半導体のキャリア@ | 真性半導体でのキャリヤの生成機構、および真性半導体と不純物半導体の違いについて説明する。 | LEDと太陽電池 | pn接合の応用として、LEDと太陽電池について説明する。 | ||||||||||||||||
第7 | 第22 | ||||||||||||||||||
中間まとめ | 中間まとめとして試験を実施する。 | 中間まとめ | 中間まとめとして試験を実施する。 | ||||||||||||||||
第8 | 第23 | ||||||||||||||||||
半導体のキャリアA | 不純物半導体でのキャリヤの生成機構について説明する。 | バイポーラトランジスタ@ | トランジスタのエネルギーバンド図、キャリヤの流れ及び電流増幅率について説明する。 | ||||||||||||||||
第9 | 第24 | ||||||||||||||||||
キャリア密度とフェルミ準位@ | 半導体中のキャリヤ密度とフェルミ・ディラック分布関数の関係について説明する。 | バイポーラトランジスタA | 電流増幅率の決定因子及び接地形式について説明する。 | ||||||||||||||||
第10 | 第25 | ||||||||||||||||||
キャリア密度とフェルミ準位A | 真性キャリヤ密度とフェルミ準位の関係について説明する。 | バイポーラトランジスタB | スイッチング動作と飽和領域の関係について説明する。 | ||||||||||||||||
第11 | 第26 | ||||||||||||||||||
キャリア密度とフェルミ準位B | 不純物半導体中のキャリヤ密度とフェルミ準位について説明する。 | バイポーラトランジスタC | 図式解析法を用いた電圧・電流の算出方法について説明する。 | ||||||||||||||||
第12 | 第27 | ||||||||||||||||||
半導体の電気伝導@ | 半導体に電圧を印加した際のドリフト電流について説明する。 | 接合形FET@ | 接合形FETの動作原理について定性的に説明する。 | ||||||||||||||||
第13 | 第28 | ||||||||||||||||||
半導体の電気伝導A | 半導体におけるオームの法則及び各導電形の半導体の抵抗について説明する。 | 接合形FETA | 静特性および相互コンダクタンスについて説明する。 | ||||||||||||||||
第14 | 第29 | ||||||||||||||||||
中間まとめ | 前期の学習事項のまとめを行う。 | まとめ | 全体の学習事項のまとめを行う。また授業評価アンケートを行う。 | ||||||||||||||||
第15 | 第30 | ||||||||||||||||||
関連科目 | 化学A、物理A、基礎数学TB、電気回路T | ||||||||||||||||||
教 科 書 | 電子デバイス工学(古川静二郎、荻田陽一郎、浅野種正/森北出版) | ||||||||||||||||||
参 考 書 | 基礎半導体工学(国岡昭夫、上村喜一/朝倉書店) | ||||||||||||||||||
授業評価・理解度 | 最終回に授業評価アンケートを行う。 | ||||||||||||||||||
副担当教員 | |||||||||||||||||||
備 考 |