科目コード 科      目      名  
8536 社会システム工学実験T:Experiment of The Social System Engineering I  
教 員 名 岸川 善紀 : KISHIKAWA Yoshinori  
学年 単位・時間 科目区分 授業形態
1 2・300分 必修 実験・前期
授業概要 経済現象は多くの要因が因果関係または相互依存性を有し,その構造は複雑である.これらの関係や共通性を捉えるための多変量解析手法を紹介する.企業経営において重要な財務分析を主な例として,それぞれの手法の数理的背景を理解するとともに,統計学と情報技術を駆使することで大量のデータから一定の知見を得ることを目的とする.  
 
 
 
 
 
到 達 目 標 評 価 方 法 配分  
(1) 統計学の知識と情報技術を統合し,実験の目的・原理・手法を理解できる.  (1) 口頭試問およびレポートにより評価する。 30%  
 
(2) 実験手法を習得して実施できる. (2) 実験の記録・データにより評価する。 30%  
 
(3) 実験結果を整理・解析・図表化し,報告書が作成できる. (3) 実験結果をまとめたレポートによって評価する。 40%  
 
学習・教育目標 EA JABEE基準1(1) (d)-(2)
授      業      計      画 項    目 内      容  
イントロダクション データ解析の概要;統計学の復習;統計解析ソフトの使い方
回帰分析(1) 回帰分析の進め方と一般線形モデル
回帰分析(2) 回帰分析における寄与率の評価,混同効果の補正;株価の相関の分析
回帰分析(3) 重回帰分析を用いた企業の株価と経済指標との相関を調べる
主成分分析(1) 主成分分析の概要;財務データの収集
主成分分析(2) 主成分分析を用いて財務データを分析し,収益性等の財務状況を分析する
クラスタ分析(1) k-means 法とウォード法の理論,デンドログラムを説明し,簡単な例題を用いて手法を学ぶ.
クラスタ分析(2) 同一業界の複数の企業の収益率に対してクラスタ分析を行い,企業のグルーピングを行う
決定木(1) 後ろ向き機能(backward induction)による決定木の最適経路選択;CART, C4.5
決定木(2) 判別ルールの抽出;財務指標に基づく企業の債務履行/不履行の判別
ニューラルネットワーク(1) 階層型ニューラルネットワークのr理論と実装の理解
ニューラルネットワーク(2) 財務指標に基づく企業の債務履行/不履行の予測
時系列解析(1) 確率過程,ARモデルとARMAモデル,情報量奇異順AICなど時系列解析の基礎
時系列解析(2) 金融資産におけるボラティリティ予測として個別資産のリターン予測
時系列解析(3)
およびまとめ
個別予算のリターン予測(続き)
全体の学習事項のまとめを行う.また授業評価アンケートを行う.
関連科目    
教 科 書 適宜プリントを配布する  
参 考 書 時永・譚,SASによる金融工学,オーム社  
授業評価・理解度 最終回に授業評価アンケートを行う.  
副担当教員    
備  考