科目コード 科      目      名  
8538 社会システム工学実験III:Experiment of The Social System Engineering III  
教 員 名 武藤義彦 : MUTO Yoshihiko,朴唯新 : Park Yousin  
学年 単位・時間 科目区分 授業形態
2 2・300分 必修 実験・前期
授業概要 経営学や経済学で扱われる諸問題を,テキストマイニング,数理およびマルチエージェントそれぞれのアプローチにより解決することを目的とする.そのためには,これまでに学んだ情報に関する知識と技術を応用することで,シミュレーションを行える能力が必要である.さらに,学生は各自の特別研究の分野に応じて他分野を専攻する学生への助言・指導を行うといったリーダーシップが期待される.  
 
 
 
 
 
到 達 目 標 評 価 方 法 配分  
(1) これまでに学んだ情報技術を統合し,実験の目的・原理・手法を理解できる.  (1) 口頭試問およびレポートにより評価する。 40%  
 
(2) 実験結果を整理・解析・図表化し,報告書が作成できる. (2) 実験結果をまとめたレポートによって評価する。 40%  
 
(3) 自らの得意分野に関して,他分野の学生への助言ができ,チームの中でリーダーシップを発揮できる (3) 実験の様子,口頭試問およびレポートにより評価する。 20%  
 
学習・教育目標 (D)@C JABEE基準1(1) (d)-(3), (h)
授      業      計      画 項    目 内      容  
イントロダクション 社会システム工学実験IIIの進め方,必要な知識やツールについて説明する
テーマ1:
テキストマイニング
上場企業の有価証券報告書やプレスリーリスなどのデータをKH Coderで言葉を自動的に取り出して経営戦略論の観点から統計解析を行うことで、できるだけ客観的な形でデータを探索・提示する。そして分析者が経営戦略論の観点からデータ中のコンセプトを取り出すことで、より分析を深めることを目指す。
テーマ2:
人工市場
人工市場における取引をマルチエージェントを用いて実現する.トレーダーは過去の値変動のみでなく,ニュースなどの外部的に与えられる情報を用いて意思決定することとし,外部的な情報がエージェントおよび市場に与える影響を検証・考察する.
第6回に Swarm を用いたマルチエージェントの実装方法を説明し,第7〜10回にプログラムを実装して様々な条件下でのシミュレーションを行う.
テーマ3:
数理モデル
2企業間の競争モデルとして,生物学における Lotka-Volterra 競争モデル(種間競争モデル)が多く用いられてきた.これは反応拡散系のひとつであり,数理モデルの代表的な例である.このテーマでは Lotka-Volterraモデルをベースとして,微分方程式で記述された問題を離散化して解くことにより,企業間の競争から一人勝ちまたは win-win の関係が得られるのかをシミュレーションを通して検証する.
第11回に問題を定式化し,微分方程式を用いた記述方法を理解する.第12〜14回にプログラムを実装し
プレゼンテーション
およびまとめ
テーマ1〜3からひとつを選択し,実験方法や実験結果とその考察を発表する.
全体の学習事項のまとめを行う.また授業評価アンケートを行う.
関連科目 プログラミング特論  
教 科 書 適宜プリントを配布する  
参 考 書    
授業評価・理解度    
副担当教員 最終回に授業評価アンケートを行う.  
備  考 C, Java によるプログラミング知識を前提とする