科目コード 科      目      名 学年 単位・時間 科目区分 授業形態 学修単位
3145 国語U(古文) : Japanese U 2MESCB 1・50分 履修 講義・通年
教 員 名 中井 賢一 : NAKAI Kenichi
授業概要  検定教科書掲載の古文を素材として、日本の言語文化についての、より深い知見を養う。
 文法事項を体系的に整理するとともに、各作品の文学史上の位置や享受の様態についても理解を深める。
 国語Uの古文領域においては、正しく古文を読むことや古文の美しさを味わうことのみに留まらず、鑑賞文の制作を通して自分なりの享受のありかたについても考える。
 語彙力の充実と定着を図るため小テストを、また、速読力の強化を図るためリーディング課題を、それぞれ適宜実施する。
到 達 目 標 評 価 方 法
(1)文語文法等についての理解が定着し、作品を読み味わうことができる。
(2)文学史について、正しく理解することができる。
(3)自身の見解を、鑑賞文として簡潔に表現することができる。
@試験(中間・期末)(60%)
A到達度確認テスト・小テスト(20%)
B鑑賞文・リーディング課題・口頭発表等(20%)
学習・教育目標 G@ JABEE基準1(1)
授      業      計      画 項    目 内      容 授      業      計      画 項    目 内      容
  ガイダンス 授業の概要と授業の受け方について理解する。   和歌十六首@ 十六首のうち、三首を選び暗唱する。
第1 第16
   
  十訓抄 「文字一つの返し」を素材として、文法事項の知識と和歌読解の方法について復習する。   和歌十六首A 十六首の和歌を素材として、和歌修辞法に習熟し、作品の主題と背景について理解を深める。変体仮名についての理解を深める。
第2 第17
   
  方丈記@ 「ゆく河の流れ」「養和の飢饉」を素材として、文法事項についての理解を深め、作品の主題を読み取るとともに文学史上の位置について考える。   和歌十六首B
第3 第18
   
  方丈記A   和歌十六首C
第4 第19
   
  方丈記B   和歌十六首D 指定された和歌一首について、鑑賞文を書く。回覧し、相互評価を行う。
第5 第20
   
  方丈記C   更級日記@ 「あこがれ」「源氏の五十余巻」を素材として、助動詞・助詞までの文法事項を整理しつつ、作品の主題を読み取る。文学の享受について理解する。
第6 第21
   
  方丈記D 主題に対する自身の見解をまとめ、鑑賞文を制作する。回覧し、相互評価を行う。   更級日記A
第7 第22
   
  到達度の確認 文法事項と古語についての「到達度確認テスト」を行う。   更級日記B
第8 第23
   
  伊勢物語@ 「月やあらぬ」「梓弓」を素材として、和歌修辞法についての理解を深め、作品の主題と後世への影響について考える。   更級日記C
第9 第24
   
  伊勢物語A   源氏物語@ 「桐壺」(冒頭)を暗唱する。源氏物語の文学史上の位置と後世への影響について理解する。
第10 第25
   
  伊勢物語B   源氏物語A 「桐壺」「若紫(前半)」を素材として、敬語を中心とした文法事項について理解しつつ、作品の主題を読み取る。王朝の文化と政治について理解する。
第11 第26
   
  伊勢物語C   源氏物語B
第12 第27
   
  古今和歌集仮名序@ 「古今集仮名序」を素材として、日本文化の中心的思想と勅撰集の文学史上の位置について理解する。   源氏物語C
第13 第28
   
  古今和歌集仮名序A   源氏物語D
第14 第29
   
  古今和歌集仮名序B   まとめ 全体の学習事項のまとめを行う。
授業評価アンケートを行う。
第15 第30
   
関連科目 国語T
教 科 書 『高等学校古典古文編[改訂版]』三省堂
参 考 書 『カラー版新国語便覧』第一学習社
授業評価・理解度 最終回に授業評価アンケートを行う。
副担当教員  
備  考 国語U(3単位)の最終評価は、国語U(現代文・漢文)と国語U(古文)を2:1として評価する。