科目コード 科      目      名  
3166 社会科学T:Social ScienceT  
教 員 名 高橋正和:TAKAHASHI Masakazu  
学年 単位・時間 科目区分 授業形態 学修単位
5EC 1・100分 必修 講義・後期
授業概要 哲学の探求する知は、科学的知とも日常の常識とも異質である。哲学は自明性や自然らしさを装ってそこにあるものに、改めて考察のまなざしを向ける。たとえば、普段最も身近な「あること」という事態、ことば、身体、知覚体験はわれわれの目から隠されているがゆえに、ことさらに目をむけ、それをあらわにしなければならない。また知ることそのことの構造、思考、判断、否定、可能世界について哲学的なアプローチを試みる。「人間とは何か」について根本から探求することを全体のテーマとする。  
 
 
 
 
 
到 達 目 標 評 価 方 法  
(1)「人間とは何か」を問い、人間存在についての知見を深める。(2)「存在」についての考察に基づいて、その視点から事柄を追求できる。(3)「言葉と認識」について、その関係に関する理解をもつことができる。(4)「科学と真理」を哲学的に考察できる。(5)地球文明的な視点から多元的な幅広い思考ができる。 定期試験70%、レポート30%として総合評価する。  
 
 
 
 
 
学習・教育目標 (F) JABEE基準1(1) (a)
授      業      計      画 項    目 内      容  
  はじめに 哲学とはどのような営みか。
第1
 
  「存在」をめぐる考察 存在命題(ハイデガー、ウィトゲンシュタイン、アリストテレス)を説明する。
第2
 
  存在と認識 存在理解と人間の本質ーライプニッツ、自然システムと認識システムのちがいについて解説する。
第3
 
  言葉と認識(1) 可能性を開く言葉の力、否定と可能世界について説明する。
第4
 
  言葉と認識(2) 身分け構造と言分け構造の違いについて説明する。
第5
 
  言葉と認識(3) 唯言論−唯物論・唯心論・唯脳論に対抗して
第6
 
  カントの認識論 コペルニクス的転回の画期的意義
第7
 
  中間まとめ ここまでの確認のための試験
第8
 
  人間学思想(1) (1)人間原理論と宇宙論
第9
 
  人間学思想(2) (2)M.シェーラーの哲学的人間学
第10
 
  人間学思想(3) (3)生物学的人間学
第11
 
  科学哲学的考察(1) 西欧近代科学の成立について説明する。
第12
 
  科学哲学的考察(1) T.クーンのパラダイム論について説明する。
第13
 
  科学哲学的考察(1) 自然観の変遷と地球学的文明論について解説する。
第14
 
  総合演習 これまでのまとめー人間と自然への問い
第15
 
関連科目    
教 科 書 プリントを配布する。  
参 考 書 授業時に例示する。  
授業評価・理解度 最終回に授業評価アンケートを行う。  
副担当教員    
備  考