科目コード | 科 目 名 | 学年 | 単位・時間 | 科目区分 | 授業形態 | 学修単位 | |||||||||||||
3206 | マイコン : Microcomputer Engineering | 4E | 2・100分 | 必修 | 講義・通年 | ○ | |||||||||||||
教 員 名 | 橋本 基 : HASHIMOTO Hajime | ||||||||||||||||||
授業概要 | コンピュータは、いわゆる計算機としてだけではなく、家電製品や自動車など多くに機器の制御用に用いられている。本科目は、コンピュータの基本的な構成や利用技術を学ぶことを目的とする。計算機の仕組みは,大型のスーパコンピュータから小型のマイクロコンピュータまで基本的には同じである。ここでは8ビットのマイクロプロセッサであるZ−80を対象に,マイコンの構成と機械語命令およびアセンブリ言語によるプログラミング技術を学ぶ。合わせて,汎用I/Oポートの使い方を理解し,マイコンによる機器の制御について学ぶ。適時、ポケコンを用いて演習を行う。 | ||||||||||||||||||
到 達 目 標 | 評 価 方 法 | ||||||||||||||||||
(1)マイコンの基本的な構成要素と機能を説明できること。 (2)CPUの基本的な構成と機能を説明できること。 (3)Z-80CPUの命令について動作を説明できること。 (4)アセンブリ言語で簡単なプログラムが記述できること。 (6)プログラマブルI/Oポート(8255)の基本的な使い方を説明できること。 |
@中間試験(35%)、A期末試験(45%)、B演習レポート(20%)によって評価する。 | ||||||||||||||||||
学習・教育目標 | JABEE基準1(1) | ||||||||||||||||||
授 業 計 画 | 回 | 項 目 | 内 容 | 授 業 計 画 | 回 | 項 目 | 内 容 | ||||||||||||
授業の目的・意義 | マイコンの目的・意義、および学習内容の概要について説明する。 | 繰り返し構文 | ジャンプ命令と繰り返し構文について説明する。 | ||||||||||||||||
第1 | 第16 | ||||||||||||||||||
マイコンの構成 | マイコンの主な構成要素(CPU,メモリ、IOインターフィース、バス)と機能の概略 について説明する。 | 分岐構文 | ジャンプ命令と分岐構文について説明する。 | ||||||||||||||||
第2 | 第17 | ||||||||||||||||||
” | CPUの主な構成要素(レジスタ、ALU)と機能について説明する。 | サブルーチン構文 | コール・リターン命令とサブルーチンの構文について説明する。 | ||||||||||||||||
第3 | 第18 | ||||||||||||||||||
アドレッシング方式 | データの場所を示すアドレッシング方式(直接アドレシング、間接アドレシング、相対アドレシングなど)について説明する。 | アセンブラプログラムの記述方法 | アセンブラプログラムの記述方法と使える文字、記号、定数、ラベル、擬似命令などについて説明する。 | ||||||||||||||||
第4 | 第19 | ||||||||||||||||||
フラグレジスタ | フラグの種類と機能(キャリフラグ、ゼロフラグ、サインフラグなど)について説明する。 | ポケコンの使い方 | ポケコンの使い方について説明し、例題で演習を行う。 | ||||||||||||||||
第5 | 第20 | ||||||||||||||||||
Z80命令セット | データ転送命令の種類と動作について説明する。 | 簡単なプログラミング | メモリの初期化、データ移動プログラムについて説明し、演習を行う。 | ||||||||||||||||
第6 | 第21 | ||||||||||||||||||
” | 演算命令の種類と動作について説明する。 | ” | データ判別(正/負、偶数/奇数等)プログラムについて説明し、演習を行う。 | ||||||||||||||||
第7 | 第22 | ||||||||||||||||||
中間まとめ | 中間まとめとして試験を実施する。 | 中間まとめ | 中間まとめとして試験を実施する。 | ||||||||||||||||
第8 | 第23 | ||||||||||||||||||
Z80命令セット | ローテート、シフト命令の種類と動作について説明する。 | 命令サイクル | 命令実行のマシンサイクル、ステートについて説明する。 | ||||||||||||||||
第9 | 第24 | ||||||||||||||||||
” | 命令の実行結果とフラグの変化について説明する。 | 命令の実行時間 | 命令の実行時間の計算方法について説明する。 | ||||||||||||||||
第10 | 第25 | ||||||||||||||||||
機械語コード | 命令の機械語コードへの変換について説明する。 | 応用プログラム | サブルーチンを使った乗算プログラムについて説明し、演習を行う。 | ||||||||||||||||
第11 | 第26 | ||||||||||||||||||
基本的なプログラム | データ転送命令を使った基本的なプログラムについて説明する。 | ” | 時間待ちルーチンとポケコン文字表示プログラムについて説明し、演習を行う。 | ||||||||||||||||
第12 | 第27 | ||||||||||||||||||
” | 演算命令を使った基本的なプログラムについて説明する。 | プログラマブルIOポート8255 | 8255の使い方(設定とハードウエアの関係、IO制御命令)について説明する。 | ||||||||||||||||
第13 | 第28 | ||||||||||||||||||
高機能な命令 | 複数の命令を組み合わせた少し高機能な命令について説明する。 | ” | スイッチの状態の読み込み、LEDの点滅ができるようなハードウエア構成とプログラミングについて説明する。 | ||||||||||||||||
第14 | 第29 | ||||||||||||||||||
まとめ | 前期のまとめを行う。 | まとめ | 学習事項全体のまとめを行う。また授業アンケートを行う。 | ||||||||||||||||
第15 | 第30 | ||||||||||||||||||
関連科目 | 情報処理、ディジタル回路 | ||||||||||||||||||
教 科 書 | Z-80アセンブラプログラミング入門(湯田幸八,伊藤 彰、オーム社) | ||||||||||||||||||
参 考 書 | マイコンのハードとソフト(桜井千春、技術評論社)、マイコンのインターフェース(平松啓二他、オーム社) | ||||||||||||||||||
授業評価・理解度 | 最終回に授業評価アンケートを行う | ||||||||||||||||||
副担当教員 | |||||||||||||||||||
備 考 | 教科書にない内容は別に資料を用意する。 |