9月17日(木)はアムール川でシャケ漁をおこなった。コムソモリスク工科大学のAlexander Skripilev教育責任者(以下アレクサンドルと記す)親子、Kim教授、Bashkov准教授夫妻、Bashkov准教授の兄夫妻(Bashkov准教授の兄は企業に勤めるコンピューターエンジニアである)、国際交流室のMarina Konfederatovaが同伴した。かなりの大人数だった。アレクサンドルはフィッシュングが趣味であり、自分のボートを持っている。Bashkov准教授の兄も同様にボートを持っており、フィッシィングが趣味である。9月は、ちょうどシャケ漁の季節であり、彼らは、毎週、趣味で漁をおこなっている。それで、我々とKim教授、Bashkov准教授夫妻をシャケ漁にさそってくれたものである。漁は、長さ150メートル、高さ2メートル程の網を浮きにくくって流し、川の流れに乗って500メートル程、ボートと浮き、網が流されてから、網を引き揚げ、網にかかっているシャケを引き上げるという本格的なものである。一回の漁は10分ほどで終わり、大きさ1メートルのシャケが5,6匹、網にかかる。同じ様な漁船(モーターボート)が10隻ほど、川辺で順番をまっており、一度に一隻ずつ、ルールを守って漁をおこなっていた。我々は川辺で、バーベキューで豪快に肉を焼き、釣ったシャケでスープを作り、川辺でウヲッカを飲みながら、楽しく食べた。ロシアの人たちは、大自然を大いに楽しんでいる印象を受けた。この日は平日であるが、Kim教授とBashkov准教授は休暇をとったのかもしれない(または我々にロシア文化を教える重要な仕事をおこなっていた?)。
18日(金)はアムート湖観光をおこなった。アムート湖はコムソモリスクから車で2時間近くかかる、山に囲まれた小さいが、きれいな湖。標高は高くないが、とんでもなく寒かった。コムソモリスク近辺はなだらかな丘があり、冬は距離スキーが盛んであるが、この季節は、まだ雪がないので、全くのオフシーズンであった。旅行社のドライバーとIrina Afanasjeva(以下イリーナ)、ズベータの姉妹と2年生の男子学生がついて来てくれた。イリーナは環境学部のスペシャリストコース(Bachelorより1年長い5年間の課程)を卒業して教員に採用されたばかりで、しかもマスターコースの学生でもあり、さらに学生会長も務めている。我々が来校することを知って、ユージーンのもとに押しかけ、自ら我々の案内役を買って出た積極的な女性である。彼女は英語を話すが日本語は話せない。ズベータは公務員で、老人の相談窓口の仕事をしているらしい。彼女はマリアの社会人コースの学生でもあり、日本語を話す。男子学生は学生会の役員でイリーナの手下である。彼らもアムート湖は初めてであると言っていた。ドライバーが川原で薪をもやし、その周りで温まりながら、イリーナとズベータの用意してくれた昼食を食べ、音楽を聴きながら楽しく過ごした。
19日(土)は午前中に日本語クラスでの授業がひとつあり、これまでと同じ内容の講義をおこなった。われわれの学生も、さすがに日本語の講義には慣れてきた。午後は市内観光をおこなった。ズベータを含む社会人クラスの女性が3人、同行してくれた。その中に、もうひとりズベータがいて(ロシアにはイリーナとズベータは大勢いる)、彼女は、アムール教育大学の日本語学科を修了して工科大学の日本語教員として採用されたばかりの教員であった。彼女も、その後、頻繁に我々の接待をしてくれた。
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