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現代GP「東北アジア地区交流による実践的技術者育成」活動記録

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 18.東北アジア機械産業都市連合市長会議(安山市)の訪問
    (平成21年9月24日~27日)
経営情報学科 田川晋也・朴唯新

1. はじめに
 我々、宇部高専の教員3名は、9月24日から27日まで安山市(韓国)で開催された東北アジア機械産業都市連合市長会に参加しました。宇部高専では平成19年から平成21年の3年間「東北アジア地区交流による実践的技術者の育成」という現代GPプログラムを行っています。本プログラムの目的は宇部市、地域企業、及び東北アジア地区と連携して国際交流を通して世界で活躍できる技術者の育成を図ることにあります。今回の市長会議への参加も現代GPの目的である国際交流の1つで、宇部市と協力して取り組んでいる試みになります。以下、活動内容を報告します。

2. 東北アジア機械産業都市連合
 宇部市は、東北アジア地区での機械産業を中心とした海外交流を促進する目的で東北アジア地区10都市が「東北アジア機械産業都市連合」を結成しました。昨年までは、その東北アジア機械産業都市連合に、日本から宇部市、大垣市の2都市、韓国から浦項市、昌原市、安山市の3都市、中国から威海市、無錫市、馬鞍山市、渭南市の4都市、ロシアからコムソモリスク市が加盟していましたが、今年新たに韓国の始興市と中国の銅陵市が加わって、12都市の連合になっています。

3. 安山市の紹介
 今回、東北アジア機械産業都市連合市長
会が開催された安山市は、韓国の首都であ
るソウル特別市から南に約30km、京畿道
(道とは、日本の県に当たる)にある工業都
市です。図1はGoogle Earthで見る安山市で、
ソウル市の近くにある都市であることが分か
ります。
 安山市は1970年代から政府の都市計画に
よって町が大きくなり、現在では70万人超の
都市に発展しています。主要産業は機械電
子産業です。また、大阜島のぶどうが有名
で、そのぶどうでワインも生産しています。
図1 Google Earthで見る安山市

4. 日程と参加メンバー
日付 活動内容
9月24日 安山市までの移動と歓迎会
9月25日 市長会議、京畿テクノパーク見学、ビジネス商談会見学、晩餐会
9月26日 潮力発電所を訪問
9月27日 宇部に帰国

 今回の会議には、宇部市の部坂経済部次
長、山崎経済部職員、商工会議所の田中様、
村野様、杉浦様、株式会社スペックの西村社
長、竹田海外事業本部長、宇部高専の伊藤
先生、朴先生、私が参加しまた。
 図2は今回、宇部市を代表して参加したメン
バーの記念写真であります。これからは日付
順に我々が参加した主な活動を簡単に紹介し
ます。
図2 漢陽大学ゲストハウスの前で

5. 9月24日の活動
 仁川空港から安山市に貸切バスで向かいました。空港から安山市の宇部担当係の方が迎えにいらっしゃって、流暢な日本語で案内をしてくださいました。

6. 9月25日の活動
・市長会議
市長会議は、安山市にある漢陽大学ゲストハ
ウスで行われました。市長会議では、全12都
市が参加し、各市の市長がそれぞれの市の取
り組みについて講演をされました。宇部市も部
坂経済部次長が代表で講演を行い、3つの取
り組みについて紹介されました。1つ目が、宇
部市がこれまで取り組んできました「産・官・
学・民」の4者連携による、いわゆる「宇部方
式」という環境対策の話です。2つ目が新産業
創出のための産学官連携の取組みについて
の話で、3つ目が世界で活躍できる実践的技
術者の養成という人材育成のための産学官連
携の話です。
図3 市場会議の様子
 特に、3点目は宇部高専との連携事業の話で、宇部高専での実践的な教育、「共同テクノセンター」における地元企業との共同研究、宇部市経済部・宇部商工会議所と連携したインターンシップの実施が紹介されました。また、宇部高専がオーストラリア・ニューキャッスル大学、威海市のハルピン工業大学、釜山市の東義科学大学、コムソモリスク・アムーレのコムソモリスク工科大学と学術提携して、国際的な学術交流を行っていることも紹介されました。

・京畿テクノパーク見学、企業の展示場見学
 次に、京畿テクノパークと企業の展示場の見学を
行いました。両者とも、漢陽大学ゲストハウスの近
くにあります。京畿テクノパークでは、安山市の発
展がわかるビデオとパワポによる説明を受けまし
た。安山市も以前見学した慶尚南道の昌原市と同
じように、産官学が連携して産業クラスターを形成
して発展してきたことがわかりました。また、センタ
ーの入り口のところでは、白雪姫のような姿をした
ロボットがお見送りの挨拶をしてくれました。企業の
展示場には、ロシア、中国、韓国、日本の企業が、
ブースの中で多くの製品の展示をしていました。中
には、活発な商談をされている企業様もありまし
た。比較的に中国からの企業の参加が多く、中国
の経済が新たな投資を求めているのが感じられま
した。
図4白雪姫ロボット

・美術館見学
 ここでは、ロシア、中国、韓国、日本の画家の作品が展示されていました。画家は「東北アジア機械産業都市連合」の各都市出身の方で、宇部市出身の画家の作品も展示されていました。海外の画家の作品は、やはり日本ではなかなか見られない斬新なものがありました。

・晩餐会
 夜の晩餐会では、安山市の音楽隊、漢陽大学の学生の出し物があり、盛大に行われました。私たち宇部高専の教員は、各都市のテーブルに挨拶にまわり、宇部高専の紹介のパンフレットを各市長様に渡してきました。

7. 9 月26日の活動
・潮力発電所の見学
この日は、潮力発電所を訪問しまし
た。この発電所は、めずらしく潮の
満ち引きを利用して、水門のタービ
ンを回して発電するものです。1日2
回の発電を行います。この分野の
技術は日本が一番進んでいるよう
ですが、実用化は韓国の方が早い
ようです。潮力を用いますからクリ
ーン・エネルギーで注目に値します
が、あまり効率的な発電技術には
なっていないようで、よりいっそうの
研究が必要だと思われます。
図5 潮力発電所

8. 市長会議に参加して
 市長会議に参加しまして、各都市の人々との交流を行うことができました。現在、宇部高専では国際交流の現代GPを推し進めていますし、我々の経験を学校もしくは学生に何らかの形で還元しないといけないと思っています。また、今回参加されました宇部市役所の経済部の方、宇部商工会議所国際交流推進の方、宇部市内の地元企業の方とは、これまで以上の深い交流も行うことができました。このような地元とのより活発な交流を築けた点も産官学連携の上で好ましいことだと思います。

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