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現代GP「東北アジア地区交流による実践的技術者育成」活動記録

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 20.国際交流シンポジウムの概要(平成21年11月14日)
経営情報学科 田川晋也・朴唯新

 平成21年11月14日(土)に、宇部工業高等専門学校の図書館棟2階視聴覚教室及びマルチメディア学習室において、現代GP国際シンポジウム“INTERNATIONAL INTERDISCIPLINARY WORKSHOP ON ROBOTICS, ECOSYSYTEM, and MANAGEMENT”を開催した。このシンポジウムは、平成19年度文部科学省現代GPプログラム「東北アジア地区交流による実践的技術者育成」の一環として行われたもので、午前の部では基調講演会、午後の部で研究発表会が行われた。参加者は、海外招待者12名(中国7人、韓国5人)、国内招待者5人、学生50人、教職員25人であった。
写真1 シンポジウムのポスター 写真2 校長挨拶
写真3 講演者の記念写真 写真4 講演者の記念写真

 午前の部では、まず、福政校長が歓迎の挨拶を述べ、次いでハルピン工業大学の王建文教授が挨拶をされた。その後、経営情報学科伊藤孝夫教授の司会で、日本文理大学工学部杉坂教授の講演、豊橋技術科学大学石田教授の講演、本校機械工学科吉田教授の講演が行われた。どの講演もその分野の最先端の研究内容であったが、これから研究を志す者もしくは他の分野の研究者にとっても分かりやすい内容の講演であった。
 午後の部では、AとBの2つのセッションに分かれて研究発表会を行った。セッションAは本校一般科南優次准教授、セッションBは本校一般科浅原京子准教授の司会で、途中20分の休憩をはさみ、前半に4つ、後半に4つの報告が行われた。セッションの前半は、主に中国や韓国等からお招きしたお客様の報告が行われ、セッションの後半には本校の教員または専攻科の学生の報告が行われた。
 午前の部の基調講演と午後の部の研究発表会のプログラムは以下の通りです。
 中国からは、ハルピン工業大学の黄博教授、闫培生教授、山東大学の卢书泉講師が講演を行った。黄教授はロボット、闫教授はバイオ、卢講師は資本市場についての研究発表であった。韓国からは東義科学大学の朴榮浩教授、金宗玄教授、黃熙斗助教授が発表を行った。金教授と黄助教授が情報分野、朴教授品質管理に関する発表を行った。前半最後は、本校機械工学科の渡邉大助教と長崎県立大学小形健介准教授が研究発表を行った。渡邉助教は生態力学の分野の発表を行い、小形准教授は会計分野でグラフ理論応用例を発表された。
 後半は、教員の発表が4つ、専攻科の学生の発表が4つ行われた。宮崎大学の池田諭教授は構造についての発表、本校経営情報学科の松野成悟准教授はISアウトソーシングについての発表、本校制御情報工学科三谷准教授はレジスターのついての発表、九州国際大学の陳教授はグラフ理論によるパナソニックの取引関係の分析の発表を行った。次に、本校専攻科の学生も4人が発表を行い、本校専攻科経営情報工学専攻の松永奈穂子はソーシャルブックマークを利用したウェブ検索についての発表、本校専攻科生産システム工学の藤本拓也はサーバーとネットワークの研究、杉井昌弘はマニピュレータの研究、小松繁綱はマイクロコントローラの分野の研究発表を行った。
 本シンポジウムの開催によって学生は海外の研究開発ならびに大学教育の現状を知ることができた。また、英語での研究発表がどのように行われるかを学ぶことができ、本校の教育目標である「国際的に活躍できる技術者」育成に資することができた。
 今後も宇部工業高等専門学校が主催して、宇部地域での国際交流を活性化すること、研究・教育面で成果をあげることの重要性を認識した。また、今後の活動について、日中韓での学術交流の活性化をはかるべきであるという意見が出され、今後もこの交流を継続して発展させていくことが確認された。

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