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現代GP「東北アジア地区交流による実践的技術者育成」活動記録

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 22.アムール人文教育大学との学術交流協定締結(平成21年12月22日、23日)
現代GP事業推進責任者 吉田政司

 平成21年12月22日、23日、福政校長、吉田(専攻科長、機械工学科教授)、浅原(一般科准教授)の3名が、ロシア共和国コムソモリスク市にあるアムール人文教育大学を訪問した。アムール人文教育大学は学生数5000人で、教育学部、デザイン学部、経済学部、理学部、外国語学部など9の学部をもつ国立大学である。外国語学部には日本語学科がある。アムール人文教育大学では留学生の獲得に力をいれており、中国、韓国からの留学生が130人いるが、残念ながら日本人留学生はいない。
 22日は、物理学科とコンピューター工学科を見学した。物理学科では砕氷船の研究を紹介していただいた。コンピューター工学科では学生のパソコン組み立て演習と、アムール人文教育大学で構築したネットワークサーバーを見せていただいた。コンピュータ工学科の学生が、ロシア国内でのネットワークの競技会で、毎年、上位に入賞しているとのことだった。
 23日は、午前中に、日本語学科で浅原と吉田がレクチャーをおこなった。30名の学生に対して、浅原が、宇部高専の学生におこなったロシアに関するアンケート結果を紹介した。吉田は、写真を使って日本文化の紹介をおこなった。
 午後から、学術交流協定の調印をおこなった。調印に先立つ会談で、Shumeyko学長は、アムール人文教育大学と宇部高専が、外国語学部を中心とした文化交流とコンピューター工学科等を中心とした技術交流の二つをおこなうことを提案した。アムール人文教育大学にはインターネットによるテレビ会議を行う設備が整っており、これまでにも、海外の大学とテレビ会議をおこなった経験があると話された。コンピューター工学科のAmosov学科長は、学部、マスター、ドクター、合わせて100人の学生がおり、どのレベルの、何人の学生の研究会でもオーガナイズできるとおっしゃった。福政校長は本校の現代GPプログラムについて紹介し、今後、交流を発展させていきたいと述べられた。
 アムール人文教育大学との学術交流協定締結の調印後、宇部高専代表団は、昨年、学術交流協定を結んだコムソモリスク工科大学を訪問した。まず、日本語学科の10名の女子学生のクラスを訪問した。彼女たちの日本語での自己紹介と、彼女たちが歌う日本の歌(アニメ「タッチ」の主題歌)を聞いた後、日本での生活について、いろいろな質問をうけた。彼女たちの将来の希望は、全員、通訳かアニメクリエーターになることだった。
 次いで、Shpilev学長と会談をおこなった。福政校長は、今後も引き続き交流を継続したい希望を述べられた。その後、材料学科、電子情報学科の研究紹介を受けた。お互いが共通の研究分野をもっていることを確認し、今後、それらの分野で技術交流を発展させることを話し合った。
 二日間の短いコムソモリスク市滞在であったが、二つの大学との今後の交流の発展を話し合った有意義な訪問であった。

アムール人文教育大学

Shumeyko学長(右端)との会談

学術交流協定への調印

アムール人文教育大学Shumeyko学長、Koshkin副学長(左端)、Amosov副学長
(左から二人目)、Mikhaylova国際交流室長(右端)との記念撮影

アムール人文教育大学の日本語学科学生との交流

コムソモリスク工科大学の日本学科の学生との交流

福政校長とShpilev学長のプレゼントの交換



アムール人文教育大学・コムソモリスク工科大学訪問(2009年12月22日、23日)
一般科 浅原京子

1.出張日時:2009年12月20日(日)~26日(土)
2.出張者  :福政校長、吉田専攻科長、浅原の計3名
3.目的   :アムール人文教育大学との学術交流協定締結とコムソモリスク工科大学
         訪問
4.訪問日程:
    20日-- 移動(宇部‐福岡‐ソウル)
    21日-- 移動(ソウル‐ハバロフスク‐コムソモリスク)
    22日-- アムール人文教育大学訪問(学内ツアー、物理学科・情報工学科見学、
        市内散策)
    23日-- アムール人文教育大学訪問(言語研究所見学・日本語クラス訪問、学術交
        流協定調印)
        コムソモリスク工科大学訪問(日本語クラス訪問、学長と懇談、電子情報工学
        部訪問)
    24日-- 移動(コムソモリスク‐ハバロフスク)
    25日-- 在ハバロフスク日本国総領事館訪問、移動(ハバロフスク‐新潟)
    26日-- 移動(新潟‐大阪‐宇部)
5.概要と所感:
 今回はアムール人文教育大学との学術交流協定締結が主な目的で、実質滞在期間も2日間という短かい訪問となった。アムール人文教育大学とコムソモリスク工科大学の両校から歓待して頂き、これまでの交流がとても友好的に進んできたことが感じられた。
 アムール人文教育大学での会談では、福政校長から本校現代GPの現状と今後の交流推進について説明があり、先方からは両校の教員や学生の言語文化交流および研究会議やワークショップによる学術交流をテレビ会議等の手段も用いて推進することが提案された。
 コムソモリスク工科大学での会談では、先方が取り組んでいるTRIZ (発明的問題解決の理論)に関して紹介があり、今後の両校の学術交流の発展についても話し合った。来月(2010年1月)中旬にはコムソモリスク工科大学から3名の教職員が本校に学術交流の一環で訪問予定とのことである。

22日:アムール人文教育大学の様子
←<学内の展示室>
学生制作の美術品等

      <体育の授業>→
他にもボクシングジムや柔道場等がある。
       <学内の掲示物>→
大学の歴史や名誉教授・優秀学生、課外活動等が学内数か所に掲示されている。学校への誇りや愛校心の醸成に役立っているようだった。
←<物理学研究室訪問>
砕氷船の実験装置と
研究内容についての紹介。
←<情報工学科訪問>
コンピュータ組立(分解?)の
実習中。

<ネットワークサーバー>→

<国際交流部員と学生の案内による市内散策> 外はマイナス25度以下。

↓美術館 ↓日本人慰霊碑 ↓市の入植記念碑(?)と凍る
 アムール川
新年&クリスマスムードな市内の広場↓ ↓宿泊した大学の寮の玄関で

23日:アムール人文教育大学とコムソモリスク工科大学
この日は快晴で、明るい日中にマイナス30度前後の屋外に出ると、ダイアモンドダスト?が目の前にずっときらきら輝いていた。目には見えてもカメラには写らず、目の方がカメラより精度が高いという校長先生の指摘に感動。

<日本語クラスにて>

↓校長先生のスピーチ。活発な質問があった。
↓吉田先生の発表 ↓教室前の廊下

<調印式> 地元のテレビ局が取材に来ていて校長先生にインタビューがあった。当日夕方の放送。


<コムソモリスク工科大学にて>
日本語クラス。各自自己紹介のあとアニメ「タッチ」の主題歌を歌ってくれた。趣味や好きな食べ物など様々な質問に答えて歓談。


↓学長らと懇談 ↓研究紹介
↓校章の前で ↓会食(校長先生の隣が学
 長)
お別れの挨拶。マイナス33度↓

24日:ハバロフスクへ移動
350kmの移動は車で6時間以上。夜の移動だった行きと比べて帰りは日中の移動で安心だったが、夕方着いたらすぐ真っ暗に。

<車窓からの風景とハバロフスクの氷の像> ←氷の像がいっぱいで美しい市内の広場。
↓シベリアのタイガ ↓村の向こうの湖も凍結

25日:在ハバロフスク日本国総領事館訪問
ハバロフスクの方がコムソモリスクよりやや暖かかった(それでもマイナス20度以下)。

↓清水主席領事と ↓凍るアムール川 ↓路面電車内

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