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現代GP「東北アジア地区交流による実践的技術者育成」活動記録

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 34.韓国東義科学大学において学術交流活動
    (平成24年8月25日~9月15日)
文責:生産システム工学専攻 伊豆元敬之

 2012年8月25日から9月15日までの3週間、海外インターンシップの専攻科生7名と海外短期留学の本科生2名で韓国・釜山を訪れ、学術交流協定締結校である東義科学大学で学習した。3週間という短い期間だったが、大変貴重で有意義な体験をすることができた。
 毎日のプログラムは以下の通り。
 10:00 ~ 12:00 韓国語研修
 13:00 ~ 16:00 現場実習
 17:00 ~ 19:00 情報学科研修
 基本的に上記のプログラムで過ごしたが、原子力発電所見学やIT博覧会見学、学術発表を行った日もあった。
   
集合写真 校内風景

 韓国語研修では、東義科学大学日本語学科の3人の先生に韓国語を教えていただいた。韓国語は文法が日本語にかなり近く、またハングル文字も記号の組み合わせで成り立っているため、簡単な言葉の読み書きは出来るようになった。覚えた単語が少ないので会話するにはまだ不十分だが、韓国語には日本語と発音が近い単語も多く、ハングル文字さえ読むことができれば意味が分かる、といった場面も少なくなかった。
 
韓国語研修の教室

 現場実習では、生産システム工学専攻の3人と経営情報工学専攻・本科の6人に分かれて別々の実習を行った。生産システム工学専攻の3人は機械学科へ行き、旋盤やフライス盤、溶接の見学・実習を行ったり、釜山市内にある自動車部品の金型設計を行う会社を見学したりした。実習で行った溶接は3人とも初めての体験で、その難しさに驚いた。
   
実習施設 溶接実習の様子

 情報学科研修では、大学構内にあるモバイルアプリケーション開発センターでiPhone用アプリケーションの開発を行った。アプリケーションはXcodeというMacOS用のiPhoneアプリケーション開発ソフトを用いて開発し、最初の2週間でXcodeの使い方や基本的なプログラムを学習した。最後の1週間は3人ずつの3チームに分かれ、それぞれのチームが与えられた課題のアプリケーションを開発した。アプリケーション開発後、各チームが開発内容についての発表資料を作成し、学術発表の時に発表・デモストレーションを行った。
   
アプリケーション開発の様子 開発したアプリ例

 原子力発電所の見学では、原子力発電の仕組みや安全対策についての説明を聞いた。IT博覧会では、主に韓国企業の最新製品や最新技術を紹介したブースが多数あり、韓国企業の技術レベルの高さを知ることができた。日韓合同の学術発表会では、日本学生8名と4組、韓国学生3名がそれぞれ発表を行った。
   
IT博覧会 学術発表

 今回の海外インターンシップへの参加で、私は大変多くの経験・感動・学習をすることができた。最も良かったと思える経験は、言葉の通じない人とのコミュニケーションの取り方を学べたことである。日本語学科の学生や日本人観光客の多い観光地では日本語が通じる事も多いが、他の学生とは英語でしか意思の疎通ができず、街に出れば日本語も英語も通じない。そんな時にどんな言葉を覚えておいた方がいいか、どう伝えればいいかなど、日本に居た時は考えた事もなかったが、外国へ行きその環境に自分を置くことで、自然とその能力を身につけることができた。また、言葉が通じることや、コミュニケーションがとれることの素晴らしさを身を持って感じることができ、英語能力の必要性を改めて認識した。
 私は今回異文化に触れることで、今まで経験したことのない刺激を確かに受けることができた。この経験は多くの人に感じて欲しいと感じる。また、外国人が日本に来た時も積極的に話しかけ、お互いの共通点・相違点を話し認識することで、新たな価値観が生まれ、視野が広くなるのだと感じた。
 3週間はとても充実しており、貴重な経験を積むことができた。東義科学大学の皆さまには大変お世話になり、厚く御礼申し上げます。


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