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現代GP「東北アジア地区交流による実践的技術者育成」活動記録

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 36.韓国東義科学大学において学術交流活動
    (平成25年8月24日~9月14日)
文責:経営情報工学専攻1年 浜上麻央

 2013年8月24日から9月14日の3週間、宇部高専の提携校である韓国の東義科学大学において、研修を行った。主な研修内容として、午前中に韓国語研修を2時間、午後からは機械システム工学科と経営情報工学・物質工学科で2つのグループに分かれ、それぞれオートモーティブ、IT研修を3時間行った。

・韓国語研修
 韓国語研修の担当の先生はパク先生とキム先生の2名で、この2名の先生方が交互に授業をしてくださった。授業は、韓国語と英語、そしてパク先生の担当の日には日本語で行われた。語学の勉強を日本語ではなく、現地の言葉で学習することは、理解しにくいこともあるが、語学の勉強には効果的であると感じた。初日の授業では、実力テストが行われ、基礎的な内容のテストだったが、韓国語を勉強したことのない学生には少し難しいテストだったと思う。研修内容として、テキストとプリントを使って、ハングルの読み方、書き方といった基礎を学び、自己紹介や挨拶などの基本的な会話表現、家族や職業などの単語を学んだ。授業後には宿題が出されることもあり、小テストも頻繁に行われた。授業では、韓国の童謡やK-POPを使った学習もあり、楽しく学習することができた。
   
実際に使った教材 授業風景

・オートモーティブ
 オートモーティブでは、塗装、機関、構造、電気についての実習を行った。塗装の実習では、塗装加工の日程を最初から最後まで1人で体験することができた。機関の実習では、主に車のエンジンの分解・組立をした。宇部高専でもエンジン分解・組立の実習があったため、分解・組立の作業は簡単だった。分解・組立の他にもエンジンに取り付けてあるセンサーの説明を教わることができた。構造の実習では、ブレーキングシステムについて教わり、ブレーキがかかるまでの流れや、ブレーキの点検作業を体験することができた。電気の実習では、スタートモーターについて教わり、また、スタートモーターを分解することで構造を知ることができた。高専の実習で教わることのできない実習が数多くあり、新鮮なことばかりで、とても充実した実習だった。機械科出身の学生だけでなく、電気科出身の学生も一緒に参加したため、お互いの知識を共有しながら実習を行うことができた。また、担当の先生方も少しではあるが日本語を話せるため、理解しやすく、英語での説明で聞き取れなかった場合は、再度ゆっくりと話してくれたりと、とても親切に教えてくださった。
   
実際の実習風景 塗装の実習

・IT
 研修は主に英語で行われたが、重要な部分は、先生が韓国語で言ったことをDITの学生であるキムさんが翻訳してくれた。キムさんは、とても日本語がうまく、またプログラミングを専門としているので、毎回授業に一緒に参加してくれ、エラーが発生した際にはエラーの修正の手助けもしてくれた。
 研修内容として、私たちはエクリプスを使って、アンドロイド用のアプリケーションの開発手順を学んだ。まず、アンドロイドのプロジェクトを作成し、次にボタンや画像、テキストなどの目に見える部分である画面レイアウトを行う。そして、JAVAコードの作成と変更を行い、プロジェクトを実行し結果の確認をするという手順であった。ウィジェットを追加するのは簡単なのだがそれと機能を対応させていくのが難しかった。計算機や絵画を評価するアプリケーションなど、さまざまなアプリケーションを開発した。
 
実際の実行画面

・学生交流
 研修が終わった後や休日には、DITの学生たちと食事をしに行ったりと一緒に出かけることが多かった。また、韓国の学生とサッカーや野球などのスポーツをし、7月に日本に来ていた学生以外の学生と交流する機会もつくれた。韓国の学生はとても親切で、私たちを積極的に助けてくれた。それが本当にうれしかった。帰国するのが惜しくなるほど仲の良い友達もできた。育った環境も言語も違う学生たちに自分の気持ちを伝えるためには、語学力ももちろん重要だが、それよりも自分から積極的に話すという勇気と伝えたいという気持ちが大切だと感じた。今回は、学術発表が日本であったので、放課後や休日をこういった学生との交流に使えたのでよかったと思う。
   
DITの学生との野球観戦 サッカー


 海外インターンシップは、私にとってとても良い経験になったと思う。普段体験できないことを普段と違う環境で体験できたのでよかった。また、韓国での生活を通じて、語学を学習することの楽しさや、現地の言葉で会話し、伝えることの難しさ、伝わることの喜びを再確認することができた。これから先も、海外インターンップでの経験と韓国での良い出会いを大切にしていきたいと思う。


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