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現代GP「東北アジア地区交流による実践的技術者育成」活動記録

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 7.金属ガラス国際会議(西安)参加と北京航空航天大学訪問

1. 滞在期間
   2008年5月10日~5月15日 西安
   2008年5月16日~5月17日 北京

2. 場所
   中華人民共和国陝西省西安市
   中華人民共和国河北省北京市

3. 目的
    現代GPの一環として,国際会議BMG VIへの参加と北京航空航天大学への訪問を
   通して,世界で活躍できる技術者の育成を目指す。

4. 参加者
藤田和孝研究室 専攻科学生 教員
吉田 展之 (生産システム工学科 2年) 藤田 和孝(機械工学科)
坂本 有卯幾(生産システム工学科 1年) 徳永 仁夫(機械工学科)
城田 明典 (生産システム工学科 1年)
松尾 大輔 (生産システム工学科 1年)

5. 訪問日程
5月10日 出国
5月11日 The 6th International Conference on Bulk Metallic
Glasses (BMG VI) (西安)
5月12日
5月13日
5月14日
5月15日
5月16日 北京航空航天大学 (北京)
5月17日
5月18日 帰国

6. 内容

■BMG VI
 私たち学生は,BMG VIにおいて各自が各1件のポスター発表を行うとともに、他の講演者のオーラル発表を聴講しました。ポスター発表は、12日の19時30分~21時の間、掲示している自分の作成したポスターの研究内容について見学者と意見を交わすというものでした。また、今回の私たちが行ったポスター発表は海外ということもあり、英語を用いた発表が主でした。今回の発表は私たちにとって初めての英語を用いた発表であったため非常に緊張しましたが、よい経験となりました。また見学者の質問内容は非常に高く返答に困る場面もありましたが、国際会議のレベルの高さに感心するばかりでした。次に、私たちが見学したオーラル発表ですが、オーラル発表は基本的に毎日あり、三日目に私たちの指導教員である藤田和孝先生の発表、最終日に徳永仁夫先生の発表がありました。この発表聴講により、今世界でどのような研究が行われ、私たちの研究がどの辺りの位置にいるのか肌で感じることができ、非常に刺激を受けることができました。今回の国際会議発表を通して、海外で通用する英語力、コミュニケーション能力の必要性を改めて痛感しました。今回の経験を活かし、今後は英語力、コミュニケーション能力の向上を図りたいと思います。
ポスター発表(右から吉田,松尾,坂本,城田)
オーラル発表(藤田教授) オーラル発表(徳永教授)

■BMG VI中のエクスカーション(小旅行)
 BMG VIの日程の中にエクスカーション(小旅行)というものが組み込まれており、今回私たちはそれにも参加させていただきました。エクスカーションは2度に分けてあり,それぞれ大唐美容園、兵馬俑博物館を見学させていただきました。まず初めに行った大唐美容園は唐の都であった長安(現 西安)を偲ぶ観光施設であり、今の中国を象徴するような造りで、非常に規模が大きく、多くの費用と人材を費やして建設されたように感じました。ここでは唐王朝の中国版ミュージカルを見学しました。次に行った兵馬俑博物館はあまりの土偶の出来の精巧さ、数に感嘆しました。ここでも中国の規模の大きさに非常に感嘆しました。そして、私たちが現地で出会った多くの中国の方は基本的におおらかで人見知りが少なく、私たち日本人とはどことなく違う印象を受けました。

他大学の教授との集合写真 兵馬俑博物館にて

■北京航空航天大学
 今回私たちが訪問した北京航空航天大学は、中華人民共和国北京市海淀区にある大学です。大学には26、000人の非常に多くの学生が在籍し、広いキャンパスの校舎、実験棟などで勉学、研究に取り組んでいました。また非常に広大なグランドでは多くの学生がさまざまなスポーツに勤しんでいる様子を見学することができました。

北京航空航天大学キャンパス 北京航空航天大学の方たちと

 今回の訪問では主に実験室や研究室などの見学をさせていただきました。まず、 電子顕微鏡やX線回折装置などの実験設備は非常に充実しており、広く大規模な実験室でした。また、研究室では多くの学生が研究に熱心に取り組んでいる様子を見学でき、研究に対する姿勢に非常に触発されました。一番心に残った訪問先は私たちと同じような研究を行っている研究室であり、非常に規模の大きな研究を多くの学生が共に取り組んでいる点に感銘を受けました。

■学生交流
 最終日に私たちは現地の学生(王さん、賈さん) と中国の文化に触れながら、交流を深めました。王さんは現地の語学大学の学生で英語、日本語を留学経験なしに流暢に使用していました。また、賈さんは先日訪問した北京航空航天大学の学生で材料学を専攻しており、材料の研究を行っておりますが彼も流暢な英語を使用していました。私たちは現地の学生と交流し、彼らの勉学に対する意欲、特に英語等の国際的に通じる語学に対する意欲を感じました。私たちはこの交流に刺激を受け国際能力の向上を図りたいと思いました。

故宮博物館にて

■まとめ
 今回、中国を訪問して感じたことは日本に比べて、中国の学生さんの勉学意欲の高さでした。
 また,中国の方は前向きな方が多く、それが勉学にも良い影響を与えているのだと思いました。中国の学生さんの多くは日常レベル程度の英語力を身につけていて、コミュニケーション能力の高さに感嘆しました。やはりこれから世界で活躍するには英会話能力は欠かせないファクターだということを改めて痛感しました。

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