電気工学科

卒業生の活躍

伊藤 亘 さん

日本貨物鉄道株式会社 関西支社
広島車両所 生産管理科

経歴

2002年3月 宇部工業高等専門学校 電気工学科 卒業

仕事紹介

 卒業後、日本貨物鉄道株式会社(JR貨物)へ入社し、広島車両所へ配属、現在は広島車両所で車両修繕部門の管理監督者として業務を行っています。

 仕事である検査修繕は自動車で言う車検が最もイメージし易いと思います。自家用車と同様に鉄道車両にも法令に準じて定期的な検査を行う必要があり、弊広島車両所では鉄道車両の最上位検査である全般検査を主体として種々機関車や貨車といった車両の検査を行う事業所です。

 実際に自身の整備した車両が目の前の踏切の向こうで、今日もお客様の荷物を安全に確実に運んでいる姿を見ると感慨深く、自身の整備した車両が今日も日本の物流を支えている事を身近に実感できるひと時です。(貨物列車は最大で1300トン牽引することがあり長大な事も手伝って、なかなか踏切があがらないのがタマにキズですが。)

後輩へのアドバイス

 コロナは長い年月を経て少し落着きを取り戻しつつありますが、この数年間であらゆるコミュニケーション手段がオンラインへ変化・進化しました。それまであたりまえに対面で行っていた様々な行為が選択肢の1つに変わったことは、すべての人が感じた社会の変化となり、それによって現在は対面での「直接誰かと会った時の価値」は大きく付与されていると思います。これは学生生活のみならず、今後の生活様式も完全な脱コロナとならない限りは、恐らく変わる事はないでしょう。

 直接誰かと会って経験・体験する事は学校での授業だけでなく、仕事でも大切である事に変わりはありません。勉学が大切なのは社会人になっても痛感しますが、それと同等に対面でのコミュニケーション能力も大変重要となります。 これから宇部高専を目指されている皆さん、これから新しく社会へ飛び立つ準備をしている皆さんには、勉学に加えて宇部高専の自由な校風から生まれる「人と人との繋がり」も一つのキーワードとして大切に育んでみて下さい。