電気工学科

卒業生の活躍

加藤 将洋 さん

株式会社荏原製作所
社会システム技術部 技術計画第三課

経歴

2015年3月 宇部工業高等専門学校 電気工学科 卒業
2017年3月 宇部工業高等専門学校 専攻科 生産システム工学専攻 修了

仕事紹介

 荏原製作所は、創業100年を超える産業機械メーカです。私が所属している社会システム技術部では、弊社の主力製品である「ポンプ」を扱う施設(生活水を供給する上水道設備、洪水などを防ぐ排水機場など)の設計を中心に行っております。

 具体的な仕事内容としては、客先が求めるポンプ吐出量や現地特性などをもとに、ポンプの性能や台数、付随する機器の構成、運転方法など、設備を運用する上で必要となる様々な事項を検討します。私は施設内における電気設備の検討を担当しており、高圧の受変電設備からIoT (Internet of Things) まで、電気に関する幅広い分野に携わっております。

 主な客先は官公庁です。1つ1つの案件の規模が大きいため、責任の大きさを感じます。その一方で、仕事の成果が私たちの生活に必要な水を供給することや洪水などの災害から守ることになるため、社会に貢献している実感が得られ、やりがいがあります。

後輩へのアドバイス

 私は仕事を行う上で、知識や技術とは別に「自己発信力」が重要と考えております。自分の意見を言えない、または発言に論理性がないと、社内や客先から信頼を得るのは難しいです。周りを見渡しても、頭が良いだけというよりも、自ら発信して周りに働きかけ、巻き込める人の方が魅力を感じます。このような力を養うためには学生時代から場数を踏んでおくことが大切ですが、宇部高専ではその機会が充分に与えられていると思います。

 例えば、実験実習では班での活動が多いため、効率良く進めるために役割分担を決めることや、自分から作業を見つけ、主体的に取り組むなどを積み重ねることで、自己発信力を磨くことができます。また、私は在学中、夏休みを利用して海外短期留学や研究発表に参加しました。普段接することができない異国の人や、様々な研究を行っている人、いわゆる自分とは違う価値観を持つ人との交流は刺激になることが多々あるため、積極的に参加することをお勧めします。是非、色々な経験をして悔いのない学生生活を送って下さい。