電気工学科

卒業生の活躍

北村 佳樹 さん

関西電力送配電株式会社 滋賀支社
電力本部 水口技術サービスセンター

経歴

2012年3月 宇部工業高等専門学校 電気工学科 卒業

仕事紹介

 私は「関西電力送配電株式会社」の配電部門で主に配電設備の保守業務を行っています。 配電設備とは、変電所から電柱などを経由して特別高圧(主に22kV、33kV)や高低圧(100V~6kV)で一般家庭や工場等に電気を送る設備です。所属する部署では、停電をさせないための定期点検や不具合設備の改修・設計、お客さま申出事項の対応などを行っています。

具体的には、電柱1本1本の目視点検、絶縁劣化や公衆災害等の恐れのある箇所の補修・改修設計、時期によってはカラスの巣の撤去やツルの伐採を行い、停電の未然防止をしています。直接お客さまと接する部門でもあるので、配電設備に対する様々な要望をお客さま視点で対応しています。また、停電が起こった際には、24時間365日、昼夜問わず現場第一線で停電復旧に当たります。悪天候や暗い中での復旧は大変ですが、早期復旧を安全に遂行できた時は大きな達成感を得ることができます。

近年では、大規模な自然災害が多く発生していますが、日本の停電時間の短さは世界でトップクラスです。ライフラインを担う電力会社の一員として、高品質な配電設備の構築・維持や迅速な復旧に貢献でき、大変誇りに感じています。

後輩へのアドバイス

 どこの会社でも基本的な業務は社内研修やマニュアルが充実しているので遂行できます。しかし、普段は起こらないトラブル対応やお客さまに高度な説明を求められたとき、新しいことに挑戦するときなどには必ず知識が必要となります。 高専では1年生から5年間、それぞれの学科で高度で専門的な知識を学び実践できる環境が整っています。一方で自分の好きなことを追求する時間もたくさんあると思います。一見、仕事と関係のないことでも好きなことを追求すればその仕事で活用できる機会があると思います。

宇部高専は自由な校風で様々なことに挑戦できます。学科の専門知識を得ることだけにとらわれず自分の得意なことも磨き上げ、自由な時間を活用し、素敵な高専ライフを送ってください。