電気工学科

卒業生の活躍

坂本 祐生 さん

株式会社日立ビルシステム
品質保証本部 首都圏新設・リニューアル品質保証部

経歴

2019年 宇部工業高等専門学校 電気工学科 卒業

仕事紹介

 私は「株式会社日立ビルシステム」の品質保証部門で、東京地区における新設・リニューアル現場でのエスカレーターや動く歩道(オートライン)の品質検査業務を行っています。当社は、エレベーター・エスカレーターなどの昇降機製品をはじめとして、空調機器やビル設備、ビルソリューションなど、ビルを支える製品・サービスを提供し、安全・安心・快適な社会の実現に貢献しています。

 品質保証職はこれらの製品をお客さまにお引渡しする前の品質検査や、新製品の開発試験などが主な業務です。私の仕事は、実際に据付された製品を目で見て、耳で聞いて、手で触って、法律や社内外の各種基準を満たしているか、全ての箇所の検査を行い、品質を守ることがmissionです。 一見どれも同じに見えるエスカレーターですが、実は仕様が一つ一つ異なるため、現場ごとに仕様を確認していても、予期せぬ事態に遭遇することがあります。初めての仕様やトラブルを経験することで、自身の経験や知識が少しずつ積み重なっていきます。そうして自身が検査したエスカレーターが商業施設や駅舎などでお客様に利用されている様子を目の当たりにした時が、この仕事で一番やりがいと達成感を得られる瞬間です。

後輩へのアドバイス

 高専在学中は、得意分野と苦手分野がはっきりと分かれるタイプだったため、苦手なことに関しては「やる意味あるのかな」、「やっても将来の何の役にも立たないんじゃないかな」と思っていました。しかし、今になってみると、学生時代に経験したことが基礎になっていて、意外と社会でも役に立つなと感じることが多くあります。もちろん勉強以外の部活動や課外活動なども同様で、良い思い出も、大変な思い出も、どちらも良い経験になります。学生の時にしかできないこともたくさんあるので、まずはチャレンジしてください。きっと、何かの役に立つときが来ると思います。限られた時間を有効活用して、充実した高専生活を送ってください。