受験生と保護者のみなさんへ

先輩からのメッセージ

卒業生からのメッセージ

石渡 聖美さん (平成21年度卒業生)

 2009年度経営情報学科卒業生の石渡聖美です。私は下関商業高校情報処理科を2008年に卒業し、同年の春に宇部工業高等専門学校経営情報学科4年に編入しました。高専への編入を選んだ理由は、高専では大学レベルの専門知識を高校卒業後2年間学べること、また情報処理の分野を学んで行く中で将来はSEになりたいという希望があったことが大きな理由となりました。
 高専に編入してからは、勉強が最も大変でした。高専は高校と違い大学レベルの内容を高校1年から学んでいるため、授業に追いつけず、最初は講義で何の話をしているのかさえわかりませんでした。しかし先生による個別指導や、友人たちとの勉強会といった、周囲の人達の親身なサポートがあったおかげで無事卒業することができました。
 高専は学校推薦も充実しており、比較的就職に有利な環境です。私も学校からの推薦を頂くことができ、第一志望の企業に就職することができました。目標を持って愚直に取り組めば結果がついてくる環境だと思います。
 高専へ編入する方、また高専への編入を考えている方は、自分の目標を持ち日々努力し輝いていって下さい。

 

高田 克己さん (平成21年度卒業生) 埼玉大学経済学部

 私は宇部高専を卒業後、埼玉大学経済学部に編入学しました。そろそろ卒業して1年が経ちますが、後輩へのメッセージということで、ここでは高専から大学に編入して感じたことなどを話したいと思います。
 大学に入って感じたのは、なんといっても高専の授業のレベルの高さでした。いざ講義に出席すると、高専時代の講義で聞いた話と同じことをしていました。高専の5年間で学ぶ経営学は大学の学部レベルに匹敵すると私は感じました。
 大学に入学し、学ぶこと、得るものも多くありました。まず私が衝撃を受けたのが大学のゼミでした。私が所属しているゼミは高専時代より時間をかけて行うゼミなので必然的に作業量は多くなります。大変ですが、その分発表がうまく行った時の達成感はとても大きいです。ゼミでの飲み会もよく行われ、とても仲の良いゼミです。
次に多くの人との交流です。私は「編入生は友達ができにくい」という話を聞いたこともあり、入学する前は不安に思っていました。しかし、実際に入学してみると編入生の友達だけでなく、サークルやゼミなどを通して多くの人と知り合い、接することができています。特に高専には少ない外国人留学生との交流は魅力的で、英語が苦手な私でも、サッカーの話題などを通じてコミュニケーションをとることができています。
 最後に、大学編入後に高専がよかったと思ったことは、専門性の高さだけでなく、先生方、つまり研究者との距離が非常に近く、自分の意欲次第で研究者と多くの話をできるということだと思います。大学ではゼミの先生とのコンタクトは多いですが、それ以外の先生方とのコンタクトはほとんどありません。経営情報学科には文系の研究者と理系の研究者が共に学科を形成しています。双方の話を聞けるというのは、経営情報学科ならではのものだと思います。
宇部高専の経営情報学科なら、第一線で活躍する研究者と近くで学生生活を過ごすことで、大きく成長できると思います。在学中の方もこれから入学する方もこの環境を活かして成長していってほしいと思います。

 

岡崎 明日香さん (平成20年度卒業生) 富士通九州システムズ

 私は宇部高専を卒業後、(株)富士通九州システムズに入社しました。私は社会人になって、高専に入学して良かったと感じることが多々あります。この経営情報学科では、本当に幅広い分野を勉強でき、多くの知識を習得することができます。そしてその知識は、将来自分の武器となります。就職してから、高専での勉強がどれだけありがたかったか、もっと勉強しておけば良かったと感じる卒業生も少なくないと思います。私もその1人です。
 みなさんには自分が学ぶこと全てが将来につながっていることを意識して、日々の生活に励んで欲しいと思います。
 高専での5年間は本当に貴重な時間です。勉学だけでなく、時間を惜しまずやりたいことをやって欲しいと思います。そういった経験も、社会に出ると人とのコミュニケーションをとるきっかけ作りにもなります。
 高専生は大学生に比べると自由な時間が限られているのは事実です。その限られた中でも、部活、旅行、バイトなどいろんなことを経験し、高専生として胸を張って社会に出れるよう、5年間という時間を有意義に過ごして欲しいと思います。そして、高専での経験をいろんな場で活かし、高専の良さをアピールしましょう!

 

川崎 健司さん (平成12年度卒業)あずさ監査法人

 私は宇部高専を卒業後、九州大学に編入・卒業を経て、公認会計士試験に合格し、現在では監査法人に勤めています。
 会計士の仕事は会計、情報技術、英語のすべてが必要不可欠な要素であり、社会でも会計と英語ができるだけで大変重宝される人材になり得ます。私は高専での学習が今の自分のベースにあると強く感じています。特に私は高専で会計に出会い、会計士の道を志したひとつのターニングポイントとなる重要な時期でした。高専では5年間上記の方針で一貫した授業が行われるため、社会でも通用する専門能力がつきます。また上記の技術は様々な分野の仕事において必要とされる力であり、自分の努力しだいで大きな武器になると思います。
 5年間という時間はしっかりと将来の自分を見つめ、考える重要な時間です。この学科では5年間のカリキュラムのみならず、その後の就職、進学等幅広い選択肢があるため、多くの可能性を提供してくれる学科であると思います。
 この学科に入学される方も、現在在学中の方もしっかり目標を持って学生生活を過ごせば、すごく充実したものになると思います。
 この学科で自分の道を拓き、自分がイメージする社会人像に近づけるようがんばってください。この経営情報学科で、自分の興味が夢となり、いずれ目標となって具体化され、皆さんの力へとつながることを期待しています。

 

在校生からのメッセージ

宮本 将寿 (平成20年度5年生) 安川情報システム(株)

 私は早鞆高等学校を卒業して、平成19年に宇部工業高等専門学校に編入しました。私は中学の時に情報系を学びたく宇部高専に入学したかったのですが、部活ばかりして学力が足らなかったので普通高校に進学しました。しかし、どうしても情報系を学びたく、普通高校では学ばないプログラムなどを自ら学び、宇部高専4学年に編入しました。
 高専に編入する際は転校生のような気分でクラスの輪に入れるか正直不安だったのを覚えています。ですがクラスの人は最初から高専にいたように接してくれて、大学に進学するより簡単に仲良くなれると思いました。
 宇部高専では、高校の時から大学レベルの勉強をしており普通高校では学ばない領域まで進んでいます。最初は全体的についていくのが精一杯だったのですが、先生方に聞きに行くと親切に教えてもらえ、特別に補講もしてもらえました。
 宇部高専は部活動も活発で、私は卓球部に入りました。高校ではインターハイという目標があって練習したのですが、高専では高専大会という大会があり、高専生みんながその目標に向かって練習します。私も新しい目標に向かっていけると思いました。また、高校では顧問の先生から指導してもらえるのですが、高専では基本は学生が自主的に活動し、上学年が下級生を指導します。そのため、学生個人の意識が高い点、技術だけでなく礼儀作法も学べる点が、将来的に役立つと思いました。
 高専では部活動も積極的に活動しており勉強と部活が両立できる学校です。私は大学に入学するより、この宇部工業高等専門学校に編入して本当に良かったと思っています。

 

牧 智弘 (平成20年度5年生) 九州大学経済学部へ進学

 私は来年度からの九州大学経済学部経済工学科への編入学が決まっています。後輩へのメッセージということで、ここでは大学編入について話したいと思います。
 まず、私が大学へ編入学をしようと考えたのはもっと勉強がしたいと考えたからでした。高専の三年の時、私は成績が決していいほうではなく日々の勉強も疎かでした。しかし、あるテストで気合を入れて勉強し、順位が大きく上がった時に「やればできるじゃないか」と思えて勉強が徐々に好きになり始めました。そして四年になり、就職か進学かを決めなければならない時期になって「今のままの知識で社会に出ていいのか?もっと勉強したい。」と思い、大学編入をすることに決めました。
 しかしながら大学編入は決して楽な道ではありませんでした。5年生では夏休みに遊ぶことやバイトなどをある程度制限し勉強時間を確保しなければなりません。みんな就職が決まって楽しく遊んでいる中で我慢しなければならないのは結構つらかったです。
 でも、大学合格が決まったときには最高に嬉しかったです。おそらく私にとっては人生で一番嬉しい瞬間でした。その後たくさんの人にお祝いをしてもらい「おめでとう」と言ってもらえて、大学編入をすることに決めてよかったなと、大学に入る前から感じています。(笑)
 最後に、今の経済状況の中、大学進学がいい方向なのかどうかをはっきりとは言ませんが、大学受験というのを乗り越えることは必ず人生においてプラスになると思います。将来、あのときがんばったから…と思える日がきっと来ます。ぜひとも多くの人に挑戦してもらいたいですね。応援しています。

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