平成26年4月9日(水)7・8限に宇部工業高等専門学校(以下、宇部高専)経営情報学科5年生のクラスにおいて、西京銀行協力講座「銀行論」を開講しました。高専において企業の実務家が授業を行う寄付講座や協力講座は、今回の宇部高専を含め、まだ数例しかありません。平成26年1月10日、西京銀行と宇部高専は、産業・教育等の分野において相互に協力し、地域の振興、地域経済の活性化および有為な人材の育成に寄与することを目的に「包括的連携協力に関する協定書」を締結しました。今回の協力講座は、この取り組みの一貫として行われたものです。
本講義は、西京銀行の実務家が講師を務め、金融に関する基礎知識(金融・財務・人事等)を身に付けてもらうことを目的に開催するもので、グローバリゼーションの時代に相応しい金融知識を兼ね備えたバランスの良い技術者を育成する試みです。
初回は、「銀行の人事戦略、マネジメント、評価」のテーマで授業が行われました。学生の多くは現在就職活動をしており、企業が求める人材がどのようなものかを知るとともに、マネジメントする上での論理的な思考方法や新たな視点を実務家の方から聞き刺激を受けたようです。
2回目以降は、銀行のしくみやマーケットのしくみはもちろん、銀行のシステム構築、経営戦略の立て方、中小企業の経営課題、地域密着金融、アジア新興マーケットなどのテーマが予定されています。単なる金融論では学べない銀行業務全般について学べるのがこの講座の特徴です。これまで高専で学んできた知識や技術が実際の企業でどのように使われているのか、実務的にどのように応用されているのかを知るには最適な講座です。